Hamaoka, T., Takechi, M., Chinen, A., Nishiwaki, Y. and Kawamura, S. (2002). Visualization of rod photoreceptor development using GFP-transgenic zebrafish. Genesis, 34 (3):215-220.


ゼブラフィッシュの桿体オプシン(RH1)の発現制御領域を同定する目的で遺伝子上流3.7 kbと1.1 kb領域を緑蛍光タンパク質(GFP)遺伝子に連結し、ゼブラフィッシュ胚に導入してトランスジェニックフィッシュを得た。3.7 kb、1.1 kbどちらの領域を用いてもトランシジェニックゼブラフィッシュにおいてGFPは網膜の桿体視細胞(rod)特異的に発現しており、上流1.1 kb領域に十分な制御領域が存在することを示した。また、このトランスジェニック系統は桿体視細胞を生体中で可視化できる点で、ミュータントスクリーニングや網膜発生の研究で利用価値が高く、有用なツールとして国内外の研究者に提供している。